次はどんなリーダーを選ぶべきか?
自民党の両院議員懇談会が開かれましたが、石破さんの続投意思を覆せず、
次は正式な意思決定機関である両院議員総会を開くことになりました。
いずれは遠からず降りられるでしょうから、今回は、次はどんなリーダーを
選ぶべきかについて、リーダーシップ論の別の観点から考えてみたいと思います。
リーダーシップ論には、いろいろな理論があり、どれがどれだかよく分からなく
なりそうですが、企業内研修では、私なりに整理してお伝えして来ています。
その中の一つに、PM理論というものがあり、1970年代に日本人の三隅二不二
(みすみ じゅうじ)氏が唱えた理論で、リーダーシップの本質を突いた理論
なので、今日でも引用されています。
今回は、このPM理論から考えてみたいと思います。
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PM理論というのは、下図にあるように、リーダーシップが機能するための2つの重要な要素に
ついて述べているものです。
1つは、P行動:パフォーマンス発揮、課題軸で、
もう一つは、M行動:メンテナンス、人間軸です。
組織(含む国家)は、業績を上げる等パフォーマンス発揮を求められる一方で、全体としての
まとまりも必要です。
日本人は、全員一丸となって一つの目標を達成するというのが好きですが、それは、
表の右上のPM型(ラージP・ラージM)です。
もちろん、そのようにうまく行けば良いのですが、リーダーはそのスタイルにより、
どちからに偏りがちで、業績重視だとPm型となり、内部統合重視だとpM型になります。
どちらもうまく行かないと、pm型となり組織が内部崩壊していきます。
サッカーのブラジルワールドカップの時は、グループリーグで敗退し、そんな状態になり
ましたね。そして、その後サッカー人気が低迷しました。
逆に、WBC(ワールドベースボールクラシック)の時は、栗山監督の下、大谷選手などが
活躍して優勝を勝ち取り、野球人気が復活しました。
さて、自民党は、次のPM型リーダーをうまく選べるでしょうか?
党内で総裁選挙を行えば形上は次のリーダーを選べますが、果たして、パフォーマンス面、
メンテナンス面の両面で優れたリーダーを選べるでしょうか?
2つの面を考えた場合、やはりM行動よりも、P行動の方が優先度が高いでしょうね。
例えば、パフォーマンス面では、内外で以下のような課題を抱えていると思います。
・トランプ政権との交渉・折衝の継続
・関税による国内の経済面のマイナス対策
・国内の物価高対策・手取り減少対策
・コメ不足・稲作農家減少・天候不良対策
・対中国等諸外国との交渉・折衝
・野党との交渉・折衝
・いつ起こるか分からない災害対策
また、メンテナンス面では、
・自民党内を一つにまとめる
・少数与党なので、野党の協力を得る
・国民の理解と協力を得る
必要があると思います。
特に近年、対外交渉も含めて外部環境の変化が激しいので、次々と降りかかる難題に
柔軟かつ迅速に対応する必要があり、かなり思考力・行動力・交渉力・説得力のある人が
求められると思われます。



